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のぼちーキッズレター 2025年6月号

​▶ 子どもに時間通りに動いてもらうためには?後編

いつものぼちーの運営にご協力くださり、ありがとうございます。

今回は「時間通りに子どもに動いてもらうには?」というテーマの後編をお届けいたします。
 

1.時間の概念(前号で解説)
2.切り替え力(本号で解説)

 

前号で【幼児さんが時間通りに動かない理由】として、「1.時間の概念」についてご紹介いたしました。

本号ではもう一つの視点、「2.切り替え力」についてお話いたします。

2.切り替え力

幼児期の子どもたちは、一度何かに夢中になると、そこからなかなか離れることが出来ません。
それは目の前のことに意識が集中し、周囲の声や状況が届きにくくなるからです。

 

もちろん、大人でも似たような経験はありますが、幼児期は発達特性として、その傾向が強く出やすい時期です。
 

たとえ事前にスケジュールを伝えて本人が理解し納得していたとしても…
例えばお出かけの10分前にお気に入りのプラレールを始めてしまったら——途中で切り上げるのは、大人が思う以上に難しいものです。

 

なぜなら、子どもにはそれぞれ、「取り組むために必要充分な時間」がというものあるからです。


いくら「次は大事な予定だよ」と言われても、集中している最中に中断されると、なかなかその遊びを途中で止めて次のスケジュールに移ることが出来ません。

次のスケジュールに移ったとしても、満たされなかった気持ちが残り、やり残した感覚や不満に繋がることもあります。

 

幼児さんは「やり切っていなくても切り替える」ということが難しいのです。
 

そして実は、この「集中してやり切る」という経験そのものが、「集中力」の土台を育てる大切な時間でもあります。

(1).切り替えなくて良い環境づくり

だからこそ、あえて、切り替えが難しくなるタイミングでは「夢中になる遊び」を始めないといった、「始めるタイミング」と「遊びの選択」を調整するという視点も必要です。
 

「切り替え力」がまだ育ち途中であることを前提子どもが「夢中になる対象」とそれを「やり切るために必要充分な時間」認識

「今はその活動を始めるのに向いている時間か?」を考えて環境を整えるとで切り替えやすさはぐっと変わってきます。

(2). やり切ることが出来る環境づくり

同時に、「夢中になれることに集中出来る時間」をつくることも大切です。


幼児さんは、「やり切る」と「卒業」する傾向にありますので、卒業までに充分な時間を経験すると満足して気持ち良く次の活動に移りやすくなります。
 

一方で、集中出来る時間があることが分かる場合と、そうでない場合では、「切り替える」難易度が大きく異なります。
 

定期的に集中出来る時間がある場合、やりたい気持ちが満たされていたり、次もまた集中出来る時間があると想像出来るので、「切り替え」がスムーズになります。
 

反対に、いつ遊べるかわからない状態が続くと、「今しかない」と強くこだわり、どうしてもその場を離れられなくなってしまうということもあります。

「やりたいことが出来る時間が確保されている」「また出来る」という安心感があれば、「切り替えること」も前向きに受け入れやすくなるのです。

そして、このような経験を少しずつ積み重ねていくことで、子どもたちの「切り替え力」は着実に育っていきます。


以上、前編・後編に分けて<子どもに時間通りに動いてもらうためには?>をテーマにお届けしましたが、いかがでしたか。
 

一度に全部をやろうとすると大変ですので…
・スケジュールの共有を会話の中で楽しく行う
・「やり切る時間」を意識的に作る
など、「これなら出来そう」と思えることから、まずは一つ取り入れてみてください。

 

そして実は、「子どもにはこうした特性がある」と知っておくだけでも、日々の出来事への受け止め方が変わり、自然と余裕が生まれることもあります。

 

​ですので、ここまで読んでくださったご自身をぜひ労わって差し上げつつ​
 

引き続きのぼちーを楽しんでいきましょう!

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