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のぼちーキッズレター 2026年2月号

​▶ 子どもの成長過程<螺旋状に育つ力>

​いつものぼちーの運営にご協力くださり、ありがとうございます。

今月は「子どもの成長過程」についてお話してみたいと思います。​

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子どもたちの成長を見ていると、まるで前進と後退を繰り返しているように感じることがあります。

先週できたことが今週はできなくなったように見えたり、何も変わらないように見える期間があったり。

そうかと思えば、これまで難しかったことが急にできるようになることもあります。

子どもたちがこのように見える背景には、自分の力を安定して発揮するための土台が、まだ発達の途中にあることが挙げられます。

その土台を形づくっている大切な要素が、①言語表現力②精神力です。

① 言語表現力

一つ目は、自分の考えや気持ちを適切に言葉にして表現する力です。

例えば、

・「できない」と言っていたけれど、本当はやり方が分からなかっただけだった

・今は他にやりたいことがあって、「できない」と言ってしまう

・いつもと違うように見えて「できない」と言ってしまう

・やりたくない理由があるのに、その理由をうまく説明できなくて「できない」と言ってしまう

こうした姿は、力が足りないのではありません。

「自分の中で起きていることを整理し、言葉にする力」がまだ充分に育っていない状態です。

 

大人でも、自分の気持ちを正確に言語化するのは簡単ではありません。

子どもたちは、同じような場面を何度も経験しながら、少しずつ表現の幅を広げ、理解を深めていきます。

今まさに、その力を育てている最中なのです。

② 精神力

二つ目は、できることを安定してアウトプットする精神的な強さです。

 

例えば、

・園でエネルギーを使い、気持ちが疲れていて力を出せない
・集中が続かない

・いつもと違う環境が気になり、実力を出しきれない

・思い描いていた通りにできず、やる気をなくしてしまう

・レッスン直前の出来事で、気持ちの切り替えが難しくなる

・「できないかもしれない」と感じ、取り組むことを避けてしまう

 

これは能力が後退しているのではなく、「できる力」と「それを安定して発揮する力」がまだ一致していない状態です。

 

集中力、気持ちの切り替え、失敗への耐性、プレッシャーとの向き合い方―― こうした目に見えにくい力が少しずつ育つことで、はじめて成果は安定していきます

 

 

このように、後退や停滞しているように見える時も、実は内側でさまざまな力を育てている大切な期間です。

言語表現力と精神力が育ってくると、自分の力を発揮できる場面が増え、時に「急に伸びた」と感じる瞬間が訪れます。

子どもたちの成長についてお話するとき、私たちはよく「螺旋状のグラフ」に例えてご説明します。

 

平面的に見ると、後ろに下がったり、同じ場所で足踏みしているように見えるかもしれません。

けれども視点を立体的に変えてみると、少しずつ進みながら、理解や経験に深みや厚みを重ねていることが分かります。

 

これこそが「螺旋状の成長」です。

 

目に見える成功だけでなく、「気持ちを言葉にしようとしたこと」「もう一回やってみようとしたこと」その一つひとつが確かな前進です。

​だからこそ、うまくいった日だけでなく、揺れた日にも意味があります。

それは足踏みではなく、成長できる土台をつくっている時間なのです。

ぜひ、数か月前のお子さまの姿を思い起こしてみてください。

きっと、想像以上の成長が見えてくるはずです。

 

そして、その頑張りや成長を、ぜひ具体的な言葉でご本人に伝えてあげてください。

「頑張ったこと」「できるようになったこと」を認めてもらう経験は、自分の力を安定して発揮するための大切な土台を育てます。

引き続き、一緒にのぼちーを楽しんでいきましょう!

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