のぼちーキッズレター 2025年11月号
▶ 静と動のモードの切り替え
いつものぼちーの運営にご協力くださり、ありがとうございます。
今月は、のぼちーのレッスンでも大切にしている「静のモード」と「動のモード」の切り替えについて、お話してみたいと思います。
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① 日常にある2つのモード
子どもたちの心と体は日々の生活の中でたくさんの刺激に触れ、その刺激によって、穏やかで落ち着いた「静のモード」と、活発でエネルギッシュな「動のモード」を行き来しています。
心も身体も健やかに成長していくためには、その時の状況や目的に応じた、より適切なモードがあります。
たとえば、思い切り身体を動かして発散したい場面では「動のモード」の方が力を発揮しやすくなりますし、公共交通機関では安全やマナーのために、また寝る前は心身の休息や成長のために「静」の時間が欠かせません。
そのため、「静のモード」と「動のモード」をバランスよく切り替えることが必要となってきますが、このモードの切り替えには自律神経の働きと脳神経のエネルギー消費量が深く関わっています。
② 自律神経とモード切り替えの関係
私たちの身体には、自律神経という見えない調整機能があり、活動時に働く「交感神経」と、休息時に働く「副交感神経」が互いに作用しながらバランスを保っています。
それぞれが車の「アクセル」と「ブレーキ」のような役割を担っていて、交感神経が優位な時は活動的=「動のモード」、副交感神経が優位な時はリラックス状態=「静のモード」というように、どちらかが優位になることで心身の状態は変化します。
ただし、この切り替えは自分の意志でスイッチを押すように行うことは出来ません。
環境や活動内容によって、少しずつ自然に切り替わっていくものです。
たとえば「静かにしようね」「もう寝る時間だよ」と声を掛けても、なかなか落ち着かないことがありますよね。
これは、その時の子どもが「動のモード」にいて、大人が求めるタイミングではすぐに「静のモード」へ切り替えられないためです。
「動のモード」から「静のモード」に移行するためには、副交感神経が優位になるよう、声量や動きが穏やかで落ち着いた「静のアクティビティ」を通して、少しずつ切り替えていく工夫が必要です。
③ 脳神経エネルギー消費量と静のアクティビティ
「静のアクティビティ」といっても、刺激のないもの、つまり脳をほとんど使わないものでは、まだエネルギーが充分に残っている子どもにとっては物足りません。
飽きてしまい、むしろエネルギー消費のために自ら「動のアクティビティ」を求めにいく可能性が高くなります。
効果的なのは、「静のアクティビティ」であっても脳を程良く使う活動。
頭を使うパズルや絵本、図鑑等、考える刺激を含む「静のアクティビティ」は、脳神経エネルギーをしっかり使いながらも落ち着いて過ごすことが出来ます。
このような脳神経エネルギー消費量の高い「静のアクティビティ」を行うことで、「静のモード」へスムーズに移行することが出来ます。
また、こうした活動は、脳を適度に働かせつつも過度な興奮を抑えるため、「静のモード」への移行を穏やかに促します。
④ のぼちーでの活用
のぼちーのレッスンでも、「動のモード」から「静のモード」への切り替えを活用しています。
クライミングはアドレナリンの分泌が多いスポーツのため、登り終えた直後は脳も身体も「動」の状態にあります。
そのため、もしそのままレッスンを終えると、興奮が残ったままとなりますが、レッスンの最後の絵本を静かに聴く時間を通して、少しずつ「動のモード」から「静のモード」に切り替えることが出来ます。
このように、レッスンでは思いっきり楽しみ、ご家庭に戻る頃には心身共にクールダウンした状態に自然となるよう、「静と動のモードの切り替え効果」をレッスン設計にも活かしています。
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ご家庭でも「静と動のモードの切り替え」を意識しながら、エネルギー消費の高い「静のアクティビティ」を1日のリズムを整えるひと工夫として、ぜひ活用してみてください。
引き続き一緒にのぼちーを楽しんでいきましょう!

