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知育×ボルダリングとは?
神経系の発達は6歳までに90%に
<図1>のグラフは、アメリカの医学者であり人類学者でもあるスキャモンが1928年に発表した<スキャモンの発育曲線>と呼ばれるもので、スポーツ指導業界や幼児教育業界では非常に有名なグラフです。
成長発育を20歳でのレベルを100%として考え、 各体の組織の発達・発育していく特徴を4つのパターン に分けてグラフ化したものです。
<一般型>
身長や体重、筋肉、骨格などの発育を示したもの
<リンパ型>
免疫力を向上させる扁桃、リンパ節などのリンパ組織の発育を示したもの
<生殖器型>
男性や女性の生殖器、乳房、咽頭などの発育を示したもの
<神経型>
脳や脊髄、視覚器などの神経系や感覚器系の発育を示したもの
ここで注目すべきは神経型の曲線で、6歳までに90%、12歳でほぼ100%の発達に達します。
<図1:スキャモンの発育曲線>
6歳までの神経系発達刺激で大きな効果が
<図2>は<ベルレイの知能発達曲線>と呼ばれ、知能が発達する様子を示したもので、同じく幼児教育業界において非常に有名です。
この<ベルレイの知能発達曲線>が<スキャモンの発育曲線>の神経型の発達曲線に極めて類似している様子から、脳神経の成長と知能の発達が密接な関係にあることが分かります。
よって、神経回路が形成されていく時期に適切な発達刺激を与えることは、知能の発達にとっても大きな効果が得られると考えられています。
以上の研究結果を受け、乳幼児期に爆発的に増加する脳内シナプスを最大限活性化させ、脳の機能を高める(いわゆる地頭を良くする)ことを目的として、幼児教育が行われてきました。
<図2:ベルレイの知能発達曲線>
未就学時期に急成長する神経系機能の発達刺激を<のぼちー>で
このように、未就学時期に神経系機能の発達刺激を与えることで知能の発達にも大きな効果が得られること、ボルダリングが身体だけでなく知性と心の強さも育むことが出来ることを、ご説明させていただきました。
以上を踏まえましてhummingbirdでは、知育とボルダリングの親和性に着目し、ボルダリング知育プログラム<のぼちー>を考案いたしました。
下記<図3>に、神経系機能の発達機能項目と、各発達機能項目に対する<のぼちー>による発達刺激を記載いたしました。
「全身運動」・「手の運動」に対しては運動要素を持つボルダリングを中心に、「概念インプット」に対しては知育要素を持つ<のぼちー>オリジナルアクティビティを中心に、「基本的習慣」・「対人関係」に対してはレッスンの持つ社会化特性を中心に、神経系機能の各発達項目を網羅的に刺激するプログラムとなっております。
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全身運動
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手の運動(※1)
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概念インプット(※2)
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基本的習慣
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対人関係
<のぼちー>による発達刺激
<図3>
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ウォールを登る
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ホールドを触る、掴む
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オリジナルアクティビティ(※3)
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レッスンでのご挨拶
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先生やお友達とのコミュニケーション
発達機能項目
(※1) 0-3歳未満期は脳の刺激に直結すると言われている項目
(※3)クライミングウォール及び知育グッズを使用した”遊び“を通したプログラム構成となっている「概念インプット」以外の発達機能項目に対するアクティビティもあり
(※2) 0-3歳未満期に「言語」・「言語理解」に分類される項目が3歳児以降は「概念インプット」と呼ばれ、さらに7分野(「言語」・「図形」・「未測量」・「位置表象」・「数」・「推理」・「生活」)に細分化される
データ出所
国立スポーツ科学センターHP
新版小児保健医学、松尾保編、日本小児医事、出版社、東京、第5版、p10、1996より
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